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なんか変だよ民間委託!(練馬父母連の主張)

練馬区の区立保育園民間委託計画には、次の大きな4つの問題点があります。平成16年9月に練馬父母連が開催しました総会での意見や情報をもとにまとめましたこの4点について、下記に説明をいたします。
1.保育園に通う子ども達のことが考慮されていない計画であること。
民間委託となれば、現在子ども達が通っている保育園の園長先生、保育士、用務員に至るまでの全ての職員が、総入れ替えになってしまいます。子ども達への影響ははかりしれません。それは行政側も認識していながら、性急に計画を進めようとしています。また、待機児の問題は深刻で必要な対策を取らねばなりません。この民間委託の目的として待機児解消を掲げていますが、しかし民間委託された園では数名程度の定員数増加しかされず、しかも民間委託により浮いた財源は待機児解消のためには使われません。
在園児にも、入園できない子ども達にも、この民間委託がメリットととなるとは考えにくく、先に計画ありきで、子ども達のことを真に考えた施策ではないことに、大きな問題があります。

2.区民や保護者との協議や、説明もなく性急かつ強引に計画が進められていること。
公立保育園の利用者である父母や、区民との事前の説明がないまま計画が発表されました。平成17年、18年に民間委託化すると発表された3園の保護者にはこれまで5回の説明会が開かれています。この中で「保護者の皆さんと話し合いながら計画を進めてゆきたい」と言いながら、保護者の同意がなくても計画は中止しない、委託化までのスケジュールは変更しない、としています。これでは区の計画を実施に移すための説明であり、利用者の声、区民の声を反映するもではありません。
また、光が丘第八保育園保護者と行政との「協議会」で子ども達の最善の利益を守るための話し合いがされている最中、練馬区長は9月までの委託実施スケジュールを表明しました。これは協議会ではまだ実質的な話し合いが始まっていない時点での表明です。保護者との話し合いが進められている中での区からの一方的なスケジュール表明は、区民・保護者の行政と話し合おうとする姿勢を裏切るものです。
さらに、昨年練馬区が実施したパブリックコメントの募集では、保育園民間委託化に関する意見が多数寄せられたにもかかわらず、練馬区はその意見を全く反映しませんでした。
「住民自治」、「市民と行政との協働」が言われる中、このような区民と利用者を無視したやり方には問題があります。

3.営利を目的とする企業にも委託する道を開こうとするものであること。
将来、指定管理者制度を使って営利企業などに行政の業務を委託することを、行政側は「検討する」としています。営利を目的とする企業に保育園を運営を任せてしまえば、子どもを儲けの道具とされ、保育料などの利用料も勝手に決められてしまう可能性があります。「保育サービスをお金で買う」ことに成りかねません。
この民間委託が、そういった保育の平等性を失わしめることへの入り口になってしまうことを危惧してします。

4.「保育の質」が低下する可能性があること。
委託した事業者に対し、区は「委託料」を支払い、事業者はこれを財源に職員に給与を支払います。しかし、この「委託料」を区は現在の公立保育園の運営費用の約7割削減できると言っています。ベテランの保育士は雇われず、若い保育士だけが雇われてしまう可能性があります。現に、練馬区は委託業者の公募基準を「園長は経験10年以上、主任は5年の実務経験、保育士の3分の1以上が実務経験1年以上」という極めて低い基準を示しています。
区は「これまでと同じく、責任を持って運営してゆく」としていますが、このような保育の質が低下する可能性を大いにもつ計画では、本当に子ども達にとっての最善の利益を守ろうとしているのか、甚だ疑問に感じられます。

 少子化問題は年々その深刻さを増しています。そんな中、
(1)望めば誰でも保育園を利用できる
(2)安心して子どもを預けられる
(3)公的なしっかりした仕組みの中で専門的な子育て支援サービスが利用できる。

ということが重要です。
また、核家族化が進む中、子育てに悩む家庭が増えてきていることも深刻で、安心してそして信頼して利用することができる、子育てを支援する事業が求められています。
このような様々な少子化対策が必要となっている今日、それを民間に委ねてしまえばそれでよし、というものでは決してありません。行政と区民がいっしょになって「公的な責任」を全うしてゆく仕組みが必要です。現在区が進めているこの計画には大局を見据えたビジョンも、具体的なプランも見受けることはできません。
練馬区は行政と区民が協働できる仕組み作りを丹念に行おうともせず、議会の承認を得ぬまま民間委託する保育園3園を決め、区民や在園児保護者にしっかりした説明をせず、性急に、かつ強引にこの計画を進めようとしています。
このような計画の進め方では、練馬区に大きな汚点を残すことになると言わざるを得ません。こんどの「民間委託」計画は白紙撤回し、スタート時点を改めるべきです。また、同時に練馬区長が直々に表明した「光が丘第八保育園の9月年度途中委託実施」の撤回を求めます。
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Author:練馬ふぼれん
練馬ふぼれんは、区内の保育園の父母会や保育園に子どもを預けている父母があつまって活動している会です。正式名称は「練馬区保育園父母連合会」といいます。詳しくは、父母連ホームページをご確認ください。

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